824の少女幻想

私にはどうしても憎むことしか出来ない人がいる。彼女の情報を何らかの形で耳にすれば、瞬時に憎しみの感情がどっとわいてくる。おかしいですよね。普通の人にはそんな感情を抱く人はいないのだろうか。私が異常なのか。幼い頃からずっと一緒で、ずっと比べられて、ずっと私は劣っていた。そうして、彼女の存在は私の中ではどうしたって消えうせない、嫌な意味で大きな存在となった。それに引き換え、彼女にとって私は、とるにたらない存在なのだ。一応「幼馴染み」という枠に当てはまる関係なんだろう。だけど、その中身は憎しみだけ。どうしてこうなったのか、きっといろんな原因があった。でも、私はいつも彼女や彼女の家族に馬鹿にされてきていたように感じた。そして彼女だけはいつも苦しむことが許されていた。「じゃぁ、私はどうなるの。この私の苦しみは許されないの。」そう思っていた。彼女にとっては私の作品も、私の苦しみも、私の嗜好品も全てどうでもよかったんだろう。憎い。早く彼女を忘れたい。どうすればいいのだろうか。忘れるには。