je te veux

ラヴァーズ・キス (小学館文庫)

初めて読んだのは小学生の頃だったかな。当時はあまり意味がわからなかったけど、なんとなく印象に残っていて、雰囲気が好きで、その後も何回も読み返した。読む度に印象が変わっていく。思春期を終え、高校生になり、大学生になり、私の成長と共に変わる。ずっと年上だと思っていた登場人物達はいつの間にか年下になってしまった。私の方が年上のはずなのに、彼女等彼等はもっとずっと大人に感じる。リカコと藤井くんの愛はとても繊細で、今でも憧れだ。お互いに支え合って、気遣いをする二人は素敵なんだ。登場人物達はとまどいの愛で繋がっていて、こんな人間関係を描けるのは、さすが吉田秋生だなと思う。そうそう、この漫画読むと湘南に住みたくなる。江ノ電に憧れたなあ。je te veuxはフランス語で「あなたが欲しい」の意。