ないものねだりのおばけ

1月にやっと恋人ができた。数回しか会ったことなかったし、深く話をしたこともなかった。なんせ、二人きりで会ったこともなかった。けれど、私はずーっと存在を気にしてはいた。酔っ払った勢いもあってか、私から告白した。ずいぶんたいそれたことしてるなーと、頭の中のもう一人の自分も驚いていた。彼が僕でよかったらって言ってくれてよかったなあ。
恋人がいることによる心のゆとりを実感している。夜に独り寂しく寝ることもなくなって、ふと目を覚ました時に傍に温い素肌があることはこれ以上ないくらいに幸せだと思う。ありがたや。
ただ、そろそろその幸せのぬるま湯にただ浸かり続けているだけでは、のぼせてしまうなぁ。そろそろ。