「私は人生で何ひとつやり遂げたことがありません」なんて、オワってる。
何も気付けなかった、何も考えてなかった、本当に大切なことなんて、何も見えていなかった。
ただ、生きていた。それが当たり前で、私に考えられる世界の全てだった。
きっと周りの人達はそれぞれに少しずつ世界を広げ成長していたんだろう。今頃こんなことに気付くなんてね。
でも、いつもそうなんだ。大切なことに後で気付いて、既に手遅れなの。きっとこれが私の生き方なんだ。
でも私の過去には何の意味もなかったんじゃないのかって考えると、もうそれはどうしようもないくらい恐くて…。深く、辛い。
確かに私は頭が悪く、心が弱く、使えない人間だ。でもやっぱり生きてきた過去を否定するのは辛い。